まずはじめに私は「ダークナイト(The Dark Knight)」の大ファンです。
クリストファー・ノーラン監督、そして亡き名優ヒース・レジャーを愛して止みません。
そんな前置きをしつつ、、
早速、観てまいりました。
ホアキン・フェニックス(Joaquin Phoenix)主演の「ジョーカー(JOKER)」
鑑賞後の感想。
ただ一言。
素晴らしいです。文句なしに今年一番の映画。
以下、ダークナイトファンの目線で素晴らしいと感じた点をまとめてみました。
ネタバレも多少ありますのでご注意ください。
キャスティングが素晴らしい
まずは主演「ホアキン・フェニックス」の演技。
ハンパないです。
正直、映画を観る前はホアキン・フェニックスって誰だっけ?という感じでした。
過去の作品名を見て、「あー見たことあるかな」くらい。
しかし、、
24kgという壮絶な減量を経て役作りに挑んだと語っておりましたが、
痩せこけた容姿も含めこれ以上ない完璧な「ジョーカー」でした。
まさに怪演。
狂気を感じました。
アカデミー賞主演男優賞はまず間違い無いでしょう!!
ヒースレジャーに負けないホアキン・フェニックスの超絶怪演!
ストーリーが素晴らしい
「ダークナイト」では絶対悪な存在であったジョーカーがどのようにして生まれたのか。
その過程が驚くほど説得力のあるストーリーで描かれています。
心優しくも不器用な男「アーサー」の人生に降りかかるいくつもの悲劇。
そして予想もしていなかった自身の生い立ちに関する事実を知ってしまった時、彼の中の良心は崩れ去り、狂気の「ジョーカー」へと変貌を遂げます。
それは一言に絶対悪とは言えない、悲しく、必然的なものでした。
「ダークナイト」ファンでも完全に腑に落ちるストーリー。
映像が素晴らしい
全体を通して美しく、無駄のないカメラワークが素晴らしいです。
光と影。昼と夜。晴れと雨。
視覚効果的で、心を掴まれる映像が多々ありました。
中でもCMでも使われている、
アーサーが階段を踊りながら降りてくるシーン。
ここは物語的にも非常に重要なシーンで、
アーサーが「ジョーカー」完全体へと変貌していく瞬間です。
そんな狂気的で緊張感のあるシーンを、ミュージカルのようにドラマチックに見せられたら、どんな気持ちで観たらよいのか、もうこちらの精神もグラグラになります。
恐ろしいけれども、切なくて美しい。
破滅へ向かう長い階段が、ステージに見える瞬間。
このシーンが個人的には一番印象的でした。
緻密に計算された無駄のないカメラワークと感動的に美しい映像。
音の演出が素晴らしい
音も非常に良いです。
ダークナイトの魅力の1つに、あの緊張感を高めていく不気味な「音」の効果があると思いますが、それに近しいものを随所で感じました。
また重要なシーンで、ドラマチックに流れるクラシックな名曲も絶妙な違和感を演出していてよかったです。
緊張感を高めていく音と、ドラマティックな音楽の演出。
展開が素晴らしい
そして何よりも無駄のない完璧な展開です。
全てのシーンに意味がある。
いや、ありすぎる。
約2時間、全く飽きる瞬間なく見入ってしまいました。
もっとずっと見ていたかった。2時間が短く感じるほどの完璧なテンポ。
もう2時間あっても余裕で見れます。
それと、どことは言えませんが
ダークナイトと映像が重なるシーンがいくつかあり、思わず前のめりになった方も少なくないでしょう。
無駄の全くない、衝撃的でドラマティックな展開。
最後に
メディアで言われている「衝撃性」は確かにあります。
鑑賞後は重い気持ちになりますし、色々不安になります。
R-15は納得です。
心臓の弱い方にはオススメできませんが
私は今年絶対観るべき映画No.1だと思います。
考えさせられることが多い映画です。
「ダークナイト」でのヒース・レジャーによるジョーカーという、もはや神話的な高いハードルがあるにも関わらず、この映画が生まれたことには意味があります。
映画が終盤に差し掛かるころには、ホアキンとヒース・レジャーが重なっていくように見えました。比べることはナンセンスだな、と思いました。
強いて言うならば、
「ダークナイト」はアメコミとしての要素を残した傑作。
「ジョーカー」は完全なるサスペンスドラマとしての傑作。
だと思います。
以上「ジョーカー(JOKER)」の感想でした。
ぜひ映画館で見るべき映画だと思います。
Netfrixで公開決定!
2020年7月8日より配信とのこと!映画館で見れなかった方は乞うご期待!